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2024.01.29

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消防設備機器:最新の消火器について2

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みなさんこんにちは!

さて、全五回に分けてこちらのブログでみなさんにお話していきたいのが、さまざまな消火器についてのお話です。

火災というのは、始まりは小さな火種だとしても、みるみるうちに勢いを持ち火の範囲を広げていき、

気づいたときには手のつけられない大きな火災になってしまい、その被害も甚大なものになってしまいます。

しかし、そうなる前の小さな火事のうちに消火することができれば、当然被害も最小限に抑えることができるわけです。

そのため消火器というのは、もっとも私たちの身近にある消防設備であり、とても頼りになる消防設備であるといえます。

そこで、そんな消火器についてのさまざまなお話や、新旧の消火器の種類、

初歩的なことから専門的なことまで、アレコレとじっくりお話していきたいと思います。

第二回目の今回は、消火器の消火原理や使用方法など、基本的なお話をさせていただきます。

まず、消火器の消火原理のお話から。消火器は、冷却作用、窒息作用、抑制作用の応用によって火を消します。

冷却作用を応用した消火器とは、火元に注水等をし、冷却をすることによって燃焼温度を奪って消火する方式。

窒息作用を応用した消火器とは、燃焼をするために必要な酸素を遮断するか、酸素濃度を薄くすることにより消火する方式。

抑制作用を応用した消火器とは、ハロゲン化物消火薬剤などが持つ特殊な作用を使い、燃焼の反応を抑制させることにより消火する方式。

このように、消火器と一口で言ってもさまざまな消火原理があるので、火災の種類により適応消火器も区分されています。

消防法では、対応する火災により3種類に区分されており、それぞれのマークが消火器に表示されています。

しかし、実際は表示されていても実用的でなかったり、特例で適応が認められたりする場合も多いです。

ですが、たとえば電気火災に対して、水気の消火器を使用するなど、相性の悪い組み合わせは論外です。

消火器が対応する火災の種類は、それぞれ、

A火災(普通火災)用紙、木、繊維、樹脂など、主として固形物が燃える一般的な火災に適応します。

B火災(油火災)用油、ガソリンによる火災に適応します。

C火災(電気火災)用電気設備の火災に使用可能します。と、なっています。

消火器には、A.B.Cそれぞれの丸いマークがついており、このマークにより消火器が適応する火災が分かるようになっています。

マークのイラストは、それぞれ、

A火災 -白地に火の出たゴミ箱とたき火のイラスト。

B火災 -黄色地に灯油缶と流れ出た油が燃えているイラスト。

C火災 -青地に黄色の雷(かみなり)のイラスト。と、なっています。

次に、消火器の肝心な使用方法についてお話します。

一般的に普及していてみなさんが最もよく目にしている、いわゆる小型消火器の場合の使用方法は次の通りです。

まず、消火器の上部に黄色い栓がついています。これは安全栓というものなのですが、これを抜きます。

次に、消火器の胴体に固定されているホースを外し、ホースのノズルを火元に向けます。

その際の火元との距離なのですが、近ければ近いほど良いというわけではなく、およそ3メートル程度が目安とされていて、

あまり近すぎても却って効果は上がらずに、逆に炎が吹き返してきて危険な場合もありますのでお気をつけください。

そして、狙いを定めたら上下のレバーを握り、火元に薬剤を噴射します。極力、消火器の全量を火の根元部分に向けて放射します。

ふとんやゴミ箱などが出火元の場合は、再燃を防ぐためにも鎮火後には、さらに水をかけておくなど用心につぐ用心が必要です。

コツとしては、向かい風に吹かれては効果がないので、なるべく風上から火元の下部を手前からホウキで掃くように消火するといいとされています。

前回のブログでも軽く触れましたが、一般に消火器で消火可能な火災は「天井を炎がなめる」以前の状態のものです。

もしも炎が天井に回ったらもう初期消火の段階ではないので、無理をせずに安全な場所へ避難して、

119番に通報し消防隊の到着を待ってくださいと、消防本部による消火訓練でも、こう指導されています。

今回はこの辺でおわりにさせていただきます。

また次回も、消防設備機器である消火器についての初歩的なことから知って置いて損のないことまで、

アレコレとお話させていただきたいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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