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みなさんこんにちは！

さて、今回からこのチーム★トウカイセツビのブログで、全五回にわたってお話させていただきたいのが、

『消火器には期限がある？』と題した、消防用設備である消火器にまつわるざまなことについてです。

消火器というのは、消防設備の代名詞的な存在であり、いざと言うときにとても頼りになる消防設備であるといえます。

消火器とは消防設備の中でも火災の初期消火に使われ、出火の初期段階において、応急的に消火作業をおこないます。

小さな火災のうちに火元を消火してしまえば、必然的に被害を最小限に抑えることができます。

そのため、初期消火は短時間のうちに済ませなければいけないスピード勝負であるとも言われています。

ご存じない方もおられるかと思いますが、消火器は材質や安全率等を基にして使用期限が定められており、消火器ごとに本体の裏面部分に使用期限等が表示してあります。

なので今回は、消火器の消費期限の情報をふくむ、消火器についてさまざまなことをみなさんに知ってもらいたいなと思っています。

今回は、まず消火器そのものについてのくわしいお話をいろいろとしていきたいと思います。

前回のブログでもお話した通り、消火器というのは火災の初期消火に用いられる消防設備です。

ひとくちに火災と言っても、その種類というのは大きく3つに分けられることができます。

A火災（普通火災）と呼ばれる、用紙、木、繊維、樹脂など、主として固形物が燃える一般的な火災。

B火災（油火災）と呼ばれる、用油、ガソリン、シンナーなどの液体性のもの、グリスなど半固体の油脂類による火災。

C火災（電気火災）と呼ばれる、電気器具、機械類など、感電の恐れのある電気施設を含む火災。

これに応じて消火器も、属性によってさまざまな種類があり、カテゴライズされています。

そして、最もポピュラーな消火器である粉末消火器は、これ3つの火災をすべてカバーするオールマイティなものであり、

なおかつ、操作性も抜群で初期段階の火災を瞬時に消し止めることに長けています。

最新の粉末消火器では、バケツの水でいうと9杯分の消火力があるものもあります。

さらに、ひと昔前の消火器といえば重たく、消火器を置いた状態で放射しないと使用できないなんて方もいらっしゃったほどですが、

技術が進み、現在ではとても軽量化されてずいぶん使いやすくなっているものもあります。

最新ものでは、アルミ製で作られているものもあり、とても軽くて女性や高齢者でも簡単に使用できます。

粉末の放射時間は10数秒から30秒程度とかなり短く、その放射距離も3ｍから7ｍ程度となります。

消火の作用は主に抑制消火法によるものになります。抑制消火法とは、負触媒消火法とも呼ばれており、

物質は、燃え始めると連鎖的に化学反応が起こってしまい、これにより火災が拡大していきます。その化学的連鎖反応を止める方法が抑制消火法になります。

抑制作用は他の消火薬剤より最も強力で、これを応用して可燃性ガスなどの爆発を事前に防ぐ装置・用途もあります。

放射時間が短いのは、短時間の間に集中的に大量の粉末を放射する方が効果的であるためでもあります。

なお、消火器には加圧式と蓄圧式の2種類があり（加圧式と蓄圧式のくわしいお話は次回以降します。）、

消火器の本体容器の中に充てんされた消火薬剤を、圧力により放射して、消火をおこなう原理です。

消火薬剤を効果的に放射するためには、必然としてそれに比した強い圧力を必要とします。

このため消火器の本体容器及びキャップには、この圧力に十分耐えるよう国の定める規格により、

高い安全率をみこして製造されているのですが、それでも腐食やキズ、変形などの劣化、

または、圧力の低下や容器内の粉末剤の劣化などを鑑みて、消火器には使用期限が発生しているのです。

また、使用期限を過ぎた消火器は中身の破裂によって人身事故の恐れがあり、とても危険なのです。

ですから決して放置したりせずに、すみやかに新しい消火器に取り替えてしまったり、処分をしていただきたいです。

今回はこの辺でおわりにさせていただきます。

また次回も、消火器にも消費期限や、消火器自体にまつわるさまざまなことについて、

簡単なことから知っておいて損のないことまで、アレコレとお話させていただきたいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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