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2024.02.12

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消火器には期限がある?3

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みなさんこんにちは!

さて、今回からこのチーム★トウカイセツビのブログで、全五回にわたってお話させていただきたいのが、

『消火器には期限がある?』と題した、消防用設備である消火器にまつわるざまなことについてです。

消火器というのは、消防設備の代名詞的な存在であり、いざと言うときにとても頼りになる消防設備であるといえます。

消火器とは消防設備の中でも火災の初期消火に使われ、出火の初期段階において、応急的に消火作業をおこないます。

小さな火災のうちに火元を消火してしまえば、必然的に被害を最小限に抑えることができます。

そのため、初期消火は短時間のうちに済ませなければいけないスピード勝負であるとも言われています。

ご存じない方もおられるかと思いますが、消火器は材質や安全率等を基にして使用期限が定められており、消火器ごとに本体の裏面部分に使用期限等が表示してあります。

なので今回は、消火器の消費期限の情報をふくむ、消火器についてさまざまなことをみなさんに知ってもらいたいなと思っています。

今回は、粉末消火器の薬剤の放射方式による分類である加圧式と蓄圧式についてお話させていただきます。

まず、加圧式消火器とは、数年前までは消火器の主流とされていたもので、平常時には消火器本体に内圧がかかっておらず、

使用する際にレバーを操作すると、炭酸ガスまたは窒素ガスが溜まっている加圧用ガス容器の封板が、カッターによって破れガスが一気に噴出し、

消火器内に充てんされていた薬剤がかき混ぜられた後に、ガスとともに放射されるという仕組みの消火器のことです。

なぜ主流から外れてしまったかというと、2010年近辺に老朽化した消火器が破裂し負傷者が出てしまう事故などが相次いで発生したのですが、

これらの事件の原因になってしまったのが、すべて老朽化した加圧式消火器だったのです。

加圧式の加圧用ガス容器にかかる圧力は、プロパンガス容器よりもずっと高い圧力であるために、

消火器本体に錆や腐食やキャップの緩みや劣化などがあると、それに起因した何らかの理由で加圧用ガス容器からガスが一気に放出されてしまい、

その急激な圧力に耐えられなくなった容器が、破裂してしまい飛び上がり、その破片も四方八方に飛び散ります。

これらの加圧式消火器による事故多発の事態を受け数年前から、徐々に蓄圧式にシフトチェンジしていきました。

蓄圧式消火器とは、消火器内部に高圧の空気、窒素ガス、ヘリウムガスをすでに充填している消火器のことをいいます。

容器内の薬剤は常に加圧されていて、レバーを操作することにによりバルブを開き圧力を利用して放射します。

なお、蓄圧式消火器歯その構造上、内部圧力を示す指示圧力計の取付けが義務付けられています。

加圧式の消火器とは違い、もしも本体が老朽化などで腐食し穴が空いてしまったとしても、

内圧が上昇することはなく、そこからガスが抜けてしまうので本体が破裂することはありません。

それから、加圧式の難点としてよく指摘されていたのが、噴射の引き金となっている持ち手のレバーです。

このレバーが固いとされていて、消火器を使わなければならないような緊急時だというのに高齢者や女性には使い勝手が悪かったのです。

このレバーの固さも蓄圧式では加圧式のおよそ四分の一程度で、すこし力むくらいでレバーを作動させることができます。

また、加圧式では放射直後に加圧によるガスが噴射する反動が大きく、それによって放射が火元から外れてしまうこともあったのですが、

蓄圧式では操作性に優れており、放射直後の反動はほとんどなく、スムースに火元へと放射でき、とても扱いやすくなっています。

そのためいざというときに、高齢者や女性の方でも安心してご使用でき、正確な初期消火ができます。

蓄圧式の消火器には、ストップ機能が常備されており、レバーを握るのを止めると放射が停止します。

しかし、このストップ機能も、残ってしまった使いかけの消火器を長期保存させるためのものではなく、

あくまで、火災時にちゃんと火元を狙って消火行動が行えるようにするためのものなので、

消火器は少量しか使っておらず、中の粉末に余裕があるように思われても、劣化や圧力の低下のことも考えて詰め替え・買い替えをしていただきたいです。

今回はこの辺でおわりにさせていただきます。

また次回も、消火器にも消費期限や、消火器自体にまつわるさまざまなことについて、

簡単なことから知っておいて損のないことまで、アレコレとお話させていただきたいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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