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■2024.02.23
大型商業施設の消防設備の点検について3
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みなさんこんにちは!
さて、全五回に分けてこちらのブログでみなさんにお話していきたいのが、大型商業施設の消防設備の点検についてのお話です。
どんなに、最新式の優秀な消防設備を取り入れていても、行わなければいけない点検を怠っていたばかりに、
いざと言うときに、整備不良によりまったく機能しない、役に立たないでは、元も子もありません。
ましてや人命にかかわるような、これ以上にない土壇場の状況において、命綱たる消防設備がそれでは、安全に避難できるか心配です。
肝心の火災時に、消防設備が正しく作動せずに大惨事を招いてしまい、あとあと調査をしてみると、
しっかりと点検や整備をしていなかったという事実が結構多くあり、如実に点検の重要性を物語っています。
そこで、大型商業施設の消防設備にまつわるもろもろのお話や、点検についてのアレコレ、多岐にわたりお話できたらなぁと思っています。
第三回目の今回は、大型商業施設の消防設備の点検の必要性について更に深く探って生きたいと思います。
大型商業施設のように特定防火対象物に指定されている建造物の場合には、法律によって定められている設置基準に沿って、
防火設備や消火設備、避難設備や警報設備を設置し、緊急事態に備えなければなりません。
そもそも、それらの消防設備設置基準を満たしていない建物は、建築基準法により建築の段階で国から許可が下りないので建てられません。
そのため、特定防火対象物に指定されているような大型商業施設が建築されたときには必ず、
それなりの防火設備や消火設備などの消防設備が、事実上ちゃんと設置されているはずなのです。
しかしながら、当たり前の話ですがこれらの消防設備は、火災が発生したときにのみ使われるものなわけです。
もちろん、火災が起こらないことに越したことはないのですが、火災の起こらない平穏無事な日常にうつつを抜かして、
消防設備のメンテナンスをせずにホコリをかぶったままにしておいては、いざ火災が発生してしまったときに、
人々の身を守る消防設備が、まるで機能せずそのせいで犠牲者が出てしまったなんてことになったらどうしようもないです。
これは実際問題、日本でこれまでに起こってしまったビルなどの火災で犠牲者が出たケースでは、
ほとんどの場合で、本来機能すべき防火設備や消防設備、警報設備や避難設備が機能せずに大惨事となってしまいました。
本当にひどい例では、火災発生時に非常階段や非常扉の前に在庫のダンボールや掃除道具、脚立などが置かれていたせいで、
取り残されてしまった人々が、すみやかに避難できなかったという話もあるくらいです。
非常階段や非常扉の前に物を置かないようにするという、この程度の作業なら普段からきちんと消防意識を持っていれば、
未然に防ぐことができる瑣末なミスなのですが、そんな瑣末なミスでも緊急事態下では、命にかかわる危険があるのです。
それゆえに、大型商業施設の消防設備は、設置さえしておけば安心ということではなく、必ず定期点検と報告がが必要であると消防法で定めたわけです。
つまり、日本では消防法によって、点検の規定が定められていますので、設置しただけでは、法律上では不十分なのです。
点検を行うことによってはじめて、消防法によって求められている設備設置の意味が生まれてくるわけです。
しかし、この消防設備の点検も誰でも彼でも、手のあいている人がやればいいと言うわけではありません。
特定防火対象物の消防設備の点検を行うには、資格を取得したものが行わなければなりません。
それが防火対象設備点検資格者です。そしてこの防火対象設備点検資格者になるためには、
消防設備士の資格を取得し、実務経験を積む必要があります。
これらについての詳しいお話は、次回以降のブログで説明させていただきます。
今回はこの辺でおわりにさせていただきます。
また次回も、大型商業施設の消防設備の点検についての初歩的なことから知って置いて損のないことまで、
アレコレとお話させていただきたいと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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