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■2024.10.02
マンションの設備工事とは?5
――岐阜県・愛知県・三重県を中心に活躍中のチーム★トウカイセツビです!
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みなさんこんにちは!
全5回にわたり、マンションにおける設備工事について初歩的なことから知って置いて損のないことまで、アレコレお話させていただいております。
前回の内容を軽くおさらいすると、火災は見つけたらすばやく消し止める事、いわゆる初期消火が重要。
しかし、火災に気づいたときにはもう消し止められないほど大きな火の手の場合は、いち早く避難するために避難ハッチを使う。
災害発生時にエレベーターが停止したら操作盤に設置の非常ボタンやインターホンを押して、
外部に通報したり外部と円滑にコンタクトがとれるようにする万全の機能も、大きく言った意味での防災設備。
そのほかにも、工具やビニールシートなど、災害備品が用意された防災倉庫をマンション内に複数箇所設置したり、
災害時の防災用水を確保するため、敷地内に防災井戸まで掘ってしまうマンションも実在するというお話をさせていただきました。
そして最後になる今回は、マンションにおける電気設備のお話をさせていただきます。
マンションのような集合住宅では、電力供給の仕組みが一戸建て住宅とは異なってきます。
マンションではエレベーターや給水ポンプなどの共用設備があるため、一度に大量の電力を使わなければなりません。
マンションにおける電力供給は規模によって異なりますが、主に2種類の供給方法があります。
契約電力が合計で50kw未満の小さな規模なマンションの場合、一戸建て住宅のように柱上変圧器で低圧電力に変圧された後、
エレベーターなどを動かす動力用幹線と、照明やコンセント用の電灯用幹線の2系統の引込線に分かれます。
そして、電灯用の引込線は引込開閉器盤という各戸へ電源を供給するための共用分電盤を通った後に共用部と専有部に分かれます。
中規模程度以上のマンションでは、電柱からの高圧電力を柱上変圧器を通さずに高圧電力のまま、
マンション敷地内に設けた電力会社の借室変電設備(借室電気室)に、電線を引っ張ってきて、そこで低圧電力に変圧し、
その後は小規模マンションと同じ様に、引込開閉器盤を通して共用部と専有部に分けて使用します。
借室電気室とは、電力会社が建物内に必要なスペースを無償で借り、住戸部分及び共用部分に必要な電圧の電力を供給する変電設備で、維持管理は電力会社が全て実施します。
しかし、こういう説明を聞いているとどうしても気になってくるのがやはり電気代のことですよね。
規模の大きなマンションになると、かかる電気代もとてつもないものになってしまいなんとか安くすることはできないかと思うこともあるかと思います。
そんなマンションオーナーの方に、この様に安くすることも可能だと言う一例をご紹介したいと思います。
ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、高圧引き込みを採用している中規模程度以上のマンションでは、
マンション全体で電力をまとめ買いすることで、電気料金を削減できる場合があります。
いわゆる「高圧一括受電」と呼ばれる電気契約のことです。
マンションにお住まいの方は、各戸で電力会社と個別契約(低圧契約)を結んでいます。
これに対し、「高圧一括受電」とは、管理組合さま等がマンション1棟分の電気を一括契約(高圧契約)し、各戸のお客さまへ低圧に変換して供給するものです。
各戸ごとの契約からマンション一括での契約に変更していただくことにより、電気料金を削減することができます。
なぜなら低圧電力よりも高圧電力の方が低額なため高圧電力を一括購入したほうが安くなるのです。
ただし、高圧一括受電を導入する際には、管理組合の総会の特別決議が必要になります。
また、注意しなくてはいけないのが高圧一括受電を導入した場合、各戸が自由に電力会社を選ぶことはできなくなります。
今回をもってマンションにおける設備工事についてのお話は終わりになります。
このブログが、みなさんのマンションの設備工事の導入や、新しく考え直すきっかけになれたら幸いです。
また、マンションの設備工事をお考えの際には、ぜひともチーム★トウカイセツビにお声がけをしていただきたく思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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