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■2024.06.10
消火器の設置について:マンション編。4
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みなさんこんにちは!
さて、今回このチーム★トウカイセツビのブログで、全五回にわたってお話させていただきたいのは、消火器の重要性についてのお話です。
中でも今回のブログでは、「消火器の設置について:マンション編。」と題し、主にマンションの消火器についてお話して行きます。
公共施設、スーパー、デパート、ショッピングモール、飲食店、遊技場などなど、
消火器は私たちの生活に最も密接な消防設備とも言え、くらしのさまざまな場面でよく目にします。
消火器はその消火能力やコンパクトで置きやすい形状、老若男女問わずに使いやすいことからいたるところに置かれています。
そのため、消防設備の代名詞的な存在であり、いざと言うときにとても頼りになる消防設備であるといえます。
なので今回は、そんな消火器のことについてさまざまなことをみなさんに知ってもらいたいなと思っています。
初歩的なことから専門的なことまで、アレコレとじっくりお話していきたいと思います。
今回は、消火器の補助として使われているエアゾール式簡易消火具のご紹介をしたいと思います。
エアゾール式簡易消火具とは、前回のブログでも軽く触れた消防庁がガイドラインを作成している優良住宅用防災機器としても推奨されている消火具で、
スプレー缶の形状をした簡易消火具で、ご家庭で使われているようなヘアスプレーや制汗スプレー等のエアゾール製品とほぼほぼ同じ製品構造です。
消火剤は液体、または粉体で、ノズルを押すことで内部の消火薬剤を液化ガスや窒素ガス等の圧力を利用して、噴霧状に狭い範囲に放射し、消火を図るものです。
家庭内で発生する天ぷら鍋の油の過熱による発火、石油ストーブの注油中の引火による火災、
火の不始末によるゴミ箱から発生した火災などの比較的小規模な火災の初期消火に有効とされています。
上記の例でも挙がっている通り、天ぷら鍋の油の過熱による火災というのは意外に多く、またその被害も大規模になりがちです。
とくに、マンションのような共同住宅においては、天ぷら油の過熱による火災といった類の、
火の手の勢いがどんどん増していくタイプの火災は共同住宅と相性が悪く、火災の範囲が拡大しやすいので要注意です。
天ぷら油は、油の温度が約360℃になると自然発火してしまい、油の温度はさらに上昇してしまいます。
ハロンガスタイプの消火具には、基本的に油の温度を下げる効果がありませんので、いったん消火したように見えていても、
油温は下がっておらず高いままの状態で、またすぐに再燃して完全には消火できていないなんてことになってしまいます。
一部日本国内に輸入されるエアゾール式簡易消火具には、日本での規格を満たしていないものもあるため、
いざ、火災が発生し使用したときに日本製のものであれば消化できる火災でも、不具合が生じ、消火しきれない製品があるので注意が必要です。
国民生活センターが2004年に行ったテストによれば、外国製のハロンガスタイプや代替ハロンガスを使用したエアゾール式簡易消火具の中には、
天ぷら油の火災に使用すると炎があおられて、逆に火災が拡大する恐れがあるものがあったり、
石油ストーブでの火災が消火できない製品が多いことが指摘されていて、注意喚起がされています。
また、ハロンガスはフロンガス同様に地球のオゾン層を破壊することから、現在日本では、ハロンガスタイプの消火具は製造されておりません。
エアゾール式簡易消火具は、小さく軽量で片手で操作できるものなので、老若男女問わずだれでも簡単に扱えるのが利点です。
ご使用にあたっては、スプレータイプだからと言ってあまり火炎に近づくことはせずに、
消火器同様2~3mぐらい距離をおいたところから使用し消火をすると、安全でなおかつ効果的に消火できます。
使用時には再発火を防ぐため、火が消えたとしても基本的に全量を放射してもらいたいです。
それでも中身の消火剤がが残ってしまった場合は、もったいないからと取っておいてはいけません。
なぜなら、一度使用した消火具はまた使う状況が来た時に消火剤が足りなくなっってしまっていたり、
加圧ガスが自然に抜けてしまっていて噴射できない可能性もありますので、残っているからといって再使用はしないで下さい。
消火剤は再充填はできず、使い切りタイプなので使用済みのものや容器に表示されている使用期限が過ぎたものは、
しっかり中身の残っている消火剤を抜くなどの適切な処理をして、自治体の指示にしたがって廃棄してください。
なお、エアゾール式簡易消火具は消火器の代わりになるものとしてではなく、消火器の助っ人のようなもので、
あくまでも補助的な役割を果たすものとして開発された製品なので、大きな火災には対応できません。
今回はこの辺でおわりにさせていただきます。
また次回も、マンションにおける消火器の設置に関わるさまざまなことについて、簡単なことから知って置いて損のないことまで、
アレコレとお話させていただきたいと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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